ナレッジBlog

サスケWorksの活用法を発信

Worksを学ぶ

【Webフォーム機能】飲食店の卓上アンケートを、サスケWorksで電子化する方法を考えてみた(第1回)

こんにちは!サスケWorksの担当エンジニアの矢野です。

この記事では、サスケWorksのWebフォーム機能を使って具体的にどのようなことが出来るのか、アプリ開発過程を、4回に分けて解説していきます。まずは第1回目です。それでは行きましょう!

1. Webフォームってどんな機能?

今回は、飲食店の卓上にある紙媒体のアンケートを電子化するアプリを作ってみることにしました。

選定理由としては、紙でアンケートを管理すると以下のような課題があると考えたからです。

  1. 作業量が膨大であること
  2. 個人情報漏洩が懸念されること
  3. 入力ミスが懸念されること
  4. 集計・分析するための知識が必要なこと

どういうことなのか、ちょっと具体的に見てみましょう。

課題1

手作業でExcel等に打ち直す


アンケート1枚当たり1分でデータに出来るとしても、1日に100枚のアンケートが溜まったとしたら、打ち直しに2時間弱掛かる計算に…

個人情報を見ずには入力出来ない


個人情報の取り扱いは年々厳しくなってますね。しかしExcel等に打ち直す際にガッツリ見てしまうのは、あまり良くなさそうです。

課題2
課題3

入力ミスがあると大変


アンケートに回答頂いたお客様にキャンペーン情報を送ろうとしても、誤ったデータを登録していたら正しく届かないかもしれません。また、個人情報が書かれたアンケートを紛失したりしたら大変です。

集計・分析するために関数の知識が必要


Excelやデータベースからグラフを作ったり、欲しい情報のみ表示したりするには意外と知識が必要です。あまり労力を掛けずにやってしまいたいですね。

課題4

このように、紙のアンケートでは運用がとても大変そうです。

それでは、サスケWorksのWebフォーム機能を使用したらどのように運用出来るのでしょうか?

メリット1

アンケート結果は自動的に登録


お客様が送信した回答は自動で登録されるので、紙に書かれた内容をわざわざデータに打ち直す手間から解放されます。

個人情報を見ずに登録出来る


自動で登録されるため、個人情報を見ることなく保存することが出来ます。また、アプリの設定次第では個人情報項目を非表示にすることも可能です。

メリット2
メリット3

入力ミスを防げる


Webフォームの入力内容がそのまま登録されるので、転記ミスなくデータを登録することが出来ます。

簡単に集計・分析出来る


これはWebフォームというより「グラフ・カスタムリスト・ダッシュボード」の機能ですが、登録されたデータから簡単にグラフ等を作成することが出来ます。

メリット4

紙のアンケートを利用するよりもだいぶ楽になりそうですね。

それではWebフォームがどんな画面になるのか、具体的に見てみましょう。

Webフォーム画面のイメージ

次のPDFは、作成したWebフォームにスマホでアクセスした際の画面をキャプチャしたものです。
拡大率を調節してスマホ画面と同じ横幅にすると、よりイメージが湧きやすくなると思います。

QRコードを読み込めばこの画面に遷移するので、あとは質問に答えるだけという具合になります。

ここからはWebフォーム機能付きアプリを開発する過程や考え方などを確認していきましょう。

アプリ運用の流れを整理する

まずはこのアプリをどのように使うのか、「アプリ開発者」「お客様」双方の立場から考えて、整理してみましょう。アイディアを一度整理すると開発の軸が定まるので、スムーズに開発が進みやすくなります。

STEP1
[開発者]

WebフォームのQRコードを作成


QRコード生成ツール等を使用して、WebフォームのURLをQRコードにする。

店内にQRコードを設置


作成したQRコードを印刷・ラミネート加工等を施して、店内に設置する。

STEP2
[開発者]
STEP3
[お客様]

QRコードを読み取ってアンケートサイトへ


卓上に設置されたQRコードをスマホ等で読み取り、Webフォームのサイトへ遷移する。
 ↓ ↓ ↓
Webフォームのデザインはスマホ向けにすることを意識した方が良さそう!

アンケートを送信


アンケートに回答し、送信する。

STEP4
[お客様]
STEP5
[開発者]

受け取ったデータは自動的に登録


データに欠損等がなければ、自動的に登録される。
 ↓ ↓ ↓
アプリを運用する際に、「氏名」「メールアドレス」等の個人情報は見えないようにしたい!

アンケート結果を集計・分析


グラフやカスタムリストをダッシュボードに表示して、改善すべき箇所を分析する。
 ↓ ↓ ↓
日付情報や選択式の項目を使うとデータを分類しやすいので、積極的にアンケート項目に取り入れたい!

STEP6
[開発者]
STEP7
[開発者]

お得な情報等を一括メール送信


〇〇月が誕生月のお客様に、割引情報等を記載したメールを送る。
 ↓ ↓ ↓
生年月日はアンケートの必須項目にしたい!

ここから、「必要な機能」や「開発を行う上で注意しておきたいこと」等を洗い出しておきます。

必要な機能
  • Webフォーム
  • 一括メール送信
  • ダッシュボード
  • グラフ
  • カスタムリスト
開発する上で注意しておきたいこと
  • Webフォームのデザインはスマホ向けにする
  • アプリ運用者が、お客様の個人情報を見られないようにする

このように、これから開発するアプリの全体像を明確にしておくことで、開発の快適さがかなり変わってきますし、どのような実装を行うべきか迷いづらくなります。逆に、開発しながら方針を考えようとすると、開発の難易度はとても上がりますし、抜け漏れも多くなりやすいです。

また、欲しい機能としてWebフォーム以外の機能もありますが、今回の記事では基本的にWebフォームに的を絞って解説していきます。

プロフィール

矢野 健太郎
矢野 健太郎
株式会社インターパーク / システム部 開発ユニット / サスケWorks担当エンジニア
思い付いたものは作ってしまいたくなるタイプ。
最近ハマっているものはReact(Fresh) / Go(Gin) / AWSなど。
AWS CLF / SAA 取得。