法律事務所にとっても、DXは欠かせない取り組みです。
対応が遅れると、競争力を失ってしまう恐れがあります。
必要性は理解しているものの、何から取り組めばよいのかわからない方もいるでしょう。
本記事では、法律事務所にDXが必要な理由を解説するとともに、DXで変化する法律事務所の業務、DXの基本的な流れなどを紹介しています。
以下の情報を参考にすれば、必要性を理解したうえで、具体的な取り組みを始めるきっかけになるはずです。
DXの推進を検討している方はぜひ参考にしてください。
法律事務所にDXが求められる理由
経済産業省は、DXを「データやデジタル技術を使って、顧客目線で新たな価値を創出していくこと」、またそのために「ビジネスモデルや企業文化等の変革に取り組むこと」と定義しています。
DXは、法律事務所にとっても欠かせない取り組みです。
ここでは、その理由を解説します。
出典：（pdf）経済産業省「デジタルガバナンス・コード 実践の手引き（要約版）」
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/tebiki-yoyaku.pdf
緊急事態でも適切な法的サービスを提供するため
法的サービスを安定して提供するために、DXが必要とされています。
アナログで業務を行うと、想定外の事態が起きたときに対応できない恐れがあることが理由です。
具体例として、新型コロナウイルス感染症の流行により対面での業務を行えなくなったことが挙げられます。
やむを得ず打ち合わせを中止した法律事務所も、DXを進めていればオンラインで対応できた可能性があります。
ビジネスの継続性を高めるためにDXの推進が必要です。
業務効率化で従業員の負担を軽減するため
DX化により、業務を効率化して従業員の負担を軽減することも求められています。
長時間労働や休日出勤が常態化している事務所もあるためです。
アナログで業務を行っていると、書類の作成や管理などに膨大な時間と手間がかかります。
顧客対応が遅れると、サービス全体の質も低下する恐れがあります。
従業員や顧客の満足度を高めるためにDX化が必要です。
新規顧客を獲得するため
DXの推進は、新規顧客の獲得にもつながります。
競合事務所との差別化につながる新たな価値を生み出せるためです。
具体例として、AIを活用した契約レビューサービスが挙げられます。
非弁提携に注意は必要ですが、人的コストを抑えつつ、サービス提供にかかる時間を短縮できる可能性があります。
DXは厳しい競争を勝ち抜くために欠かせない取り組みです。
出典：（pdf）法務省：AI等を用いた契約書等関連業務支援サービスの提供と弁護士法第72条との関係について
https://www.moj.go.jp/content/001400675.pdf
DXで変化する法律事務所の業務
DXの推進により、法律事務所の業務にはさまざまな変化が生じます。
主な変化は以下の通りです。
顧客対応
DX化を推進すると、顧客対応の方法に変化が生じます。
具体的には、これまで原則として事務所内で行っていた顧客対応を、デジタルツールを使ってオンラインで行えるようになります。
インターネット環境があれば、場所を問わず打ち合わせなどを行える点がポイントです。
遠方の顧客にも対応できるようになります。
資料の作成・管理
資料の作成や管理にも大きな変化が生じます。
DXの推進によって、資料の大部分がデジタル化するためです。
日々の業務に次のような影響が現れるでしょう。
【業務に現れる影響】
- クラウド上で資料を保管する（紙の資料が不要になる）
- いつでも、どこからでも資料を作成・管理できる
- 検索で目的の資料を簡単に見つけられる
業務の大幅な効率化を期待できます。
契約書等資料のチェック
業務をサポートするDXツールを活用できるようになることで、契約書をはじめとする資料のチェック体制にも変化が生じます。
担当者の負担を軽減しつつ、業務にかかる時間を削減できるでしょう。
従業員だけでなく、顧客にもメリットがある取り組みです。
論文・文献のリサーチ
DX化により、論文や文献のリサーチ方法も変わります。
時間や場所を問わず、利用できるデジタルサービスが登場しているためです。
中には、判例とともに解説を掲載しているサービスもあります。
DXの推進によって、論文・文献リサーチの利便性も高まります。
契約の締結
契約の締結方法にも、大きな変化が生じます。
契約に関わる業務を、インターネット上のシステムを利用して行えるサービスが登場しているためです。
具体的には、契約書をアップロードし、相手の承認を得るだけで契約を締結します。
したがって、契約書を印刷して送付する手間を省けます。
契約締結までの期間を短縮できる点もポイントです。
法律事務所におけるDX推進の流れ
法律事務所のDX推進は以下の流れで進めます。
【流れ】
- DXを推進するための体制を整える
- ツール・システムを導入する
- 運用・改善を行う
ここでは、各ステップについて解説します。
DXを推進するための体制を整える
最初に、DXを通して達成したい目標を明らかにします。
DXは、目標を達成するための手段といえるでしょう。
次に、DXを推進する体制を整備します。
必要な人材は以下の通りです。
【必要な人材】
- 全体をマネジメントできる人材
- 対象となる業務を理解している人材
- DXに必要なITスキルを備えた人材
経営層がDXの推進に関わることも重要です。
DXを強力に推し進められるうえ、事務所のビジョンと整合性を取りやすくなります。
ツール・システムを導入する
事務所のビジョンや課題をもとに、DXを支えるツール・システムを選定して導入します。
選定時に考慮したいポイントは以下の通りです。
【考慮したいポイント】
- 予算とコスト
- 事務所のビジョンや課題との相性
- 求められるITスキル
担当者が無理なく扱えるツール・システムを選ぶことも重要です。
運用・改善を行う
導入したツール・システムを活用してDXを推進します。
目標を踏まえてKPIなどを設定し、運用しながら評価・改善していくことが大切です。
ツールやシステムを導入しても、すぐに結果が出るわけではありません。
PDCAサイクルを回して、改善に取り組みましょう。
法律事務所のDX化が可能な「サスケWorks」の特徴
法律事務所のDX推進に役立つツール・システムとして「サスケWorks」が挙げられます。
主な特徴は次の通りです。
サスケWorksとは？
「サスケWorks」は、ノーコードで業務改善アプリを自作できるサービスです。
ドラッグ＆ドロップで機能を組み合わせるため、プログラミングの知識がない方でも目的に合わせたアプリを作れます。
代表的な制作例としては、以下のアプリがあります。
【制作例】
- 顧客管理アプリ
- 見積作成アプリ
- 稟議申請アプリ
テンプレートとして利用できる無料アプリも豊富に用意しています。
1ユーザーあたり月額455円から利用できる手軽さも魅力です。
サスケWorksを活用した士業のDX成功事例
続いて、士業を対象に「サスケWorks」を活用したDX成功事例を紹介します。
合同会社kurasuke様
中小企業のバックオフィス業務改善を支援している事業者様です。
ノーコードツールを活用すれば、非エンジニアでもDX推進の担い手になれると考え、行政書士としても活動している代表が2023年に立ち上げました。
サスケWorksのフォーム機能を使って、税理士向けに年末調整の資料収集アプリを制作した実績があります。
紙のやり取りがなくなった、資料の検索が容易になったなどの評価を受けています。
大江戸行政書士法人様
浅草に事務所を構える行政書士法人様です。
スクラッチ開発した業務アプリ（事件簿管理用）が 、現場のニーズに合わせてスムーズにアップデートできなかったため、ノーコードでアプリを自作できる「サスケWorks」を導入しました。
現在は、事件簿管理、顧客管理、問い合わせフォームなどに活用しています。
現場のニーズに合わせて自分たちで直せる点に価値を感じています。
よくある質問
ここからは、法律事務所のDX化でよくある質問に回答します。
DX化における注意点はありますか？
DX化を進めると、デジタル化した顧客情報や機密情報が増加します。
また、これらをクラウド上など、さまざまな環境で扱うことになります。
情報セキュリティ上のリスクが上昇するため、適切な対策を講じておくことが重要です。
ツール・システムを導入する際のポイントはありますか？
自社が使いこなせるツール・システムを導入することが大切です。
優れた機能を搭載していても、使いこなせないと導入の目的を果たせません。
業務効率化を目指して導入したツール・システムが業務の足かせになることもあります。
自社のITスキルを評価してから、ツールやシステムを選びましょう。
「サスケWorks」で法律事務所のDXを推進
法律事務所においても、DXの必要性が高まっています。
業務効率化や新規顧客の獲得といった成果につながるためです。
取り組みを怠ると、時代の変化に取り残される恐れがあります。
ただし、利用するツール・システムは慎重に選ばなければなりません。
使いこなせないと、DXの目的を果たせないためです。
事務所内にエンジニアがいない場合は、ノーコードで業務アプリを自作できる「サスケWorks」を導入してみてはいかがでしょうか。
操作感を確かめたい方は、以下のページから無料トライアルにお申し込みください。
著者情報
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ノーコードWEBアプリ作成ツール「サスケWorks」のオウンドメディアです。
ノーコード技術やアプリ開発に関する情報や初心者向けの使い方、活用事例など、皆さまの業務効率化に役立つ情報をお届けしています。
ノーコードでのアプリ作成に興味がある方や業務改善を目指している方に向けて、実践的なノウハウをわかりやすくご紹介していきます。
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