導入事例

写真甲子園実行委員会

紙とデジタルを併用しながら進めた、大会応募受付業務の進化

業種 自治体・団体
URL https://syakou.jp/
利用目的 応募用紙のデータ化
利用アプリ AI‐OCR・Webフォーム活用
利用プラン ライトプラン
≪写真甲子園について≫
1994年に始まった全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園」は2025年に第32回を迎えました。写真の町として知られる北海道東川町を舞台に、本戦大会が毎年7月下旬から8月上旬にかけて開催されます。大会は、写真を通じて高校生の創造性や感受性を育成し、学校生活の充実を図ることを目的としており、参加する生徒たちは、審査を通じて著名な写真家に自身の作品が評価される貴重な経験を得ることができます。2025年大会は全国518校から応募があり、写真表現に取り組む高校生たちの挑戦の場として、全国規模での存在感を示す応募数となりました。

≪写真甲子園2025×サスケWorks≫
写真甲子園では、全国規模の大会運営を支えるため、応募受付をはじめとした事務局業務の効率化が課題となっていました。2024年大会では、サスケWorksのAI-OCR機能を活用し、紙の応募用紙に記載された情報をデータ化することで、エントリー業務の負担軽減に取り組みました。2025年大会では、その運用をベースに、さらに一歩進めた形での活用に挑戦しました。AI-OCRによるデータ化を継続しながら、新たにWebフォームを導入し、応募票(紙)とWeb応募を併用するハイブリッド方式での受付を実施。エントリー業務のさらなる効率化と、円滑な大会運営の両立を目指しました。

INTERVIEW

写真甲子園実行委員会 事務局/東川町 写真の町課 主事  河村 遼太

大会運営の回復期を越え、新たな段階に進んだ2025年

Q.写真甲子園2025を振り返って、どのような大会でしたか?
コロナ禍が明けてからの数年間は、「コロナ前の写真甲子園の形に戻す」ことを意識しながら大会を運営してきました。ホームステイ事業やエスコートキッズなど、コロナ禍で中断していた取り組みを再開することに力を注いできた年が続いていたと思います。

2025年大会は、そうした取り組みが一段落し、そこからさらに新しいことに挑戦できた年でした。応募方法の見直しや、本戦大会での講評形式の変更など、これまでのやり方にとらわれず、時代に合った大会運営に一歩踏み出せた大会だったと感じています。

Q.2024年に続き、2025年もサスケWorksを活用されましたが、今年はどのような位置づけでの取り組みだったのでしょうか?
2024年大会では、紙の応募用紙をAI-OCRでデータ化することで、エントリー業務の負担を軽減することができました。その中で、サスケWorksは業務を支えるツールとして、一定の効果を実感していました。

2025年大会では、その運用を継続することを前提に、さらに一歩進めた形で活用したいと考えていました。単に紙の情報をデータ化するだけでなく、応募情報を最初からデータで受け取る方法にも挑戦しよう、という位置づけでの取り組みでした。

応募票に加えWebフォームを導入 ハイブリッド受付への新たな挑戦

Q.2025年大会で新たに導入したWebフォームについて、実際に運用してみていかがでしたか?
導入前は、これまでに経験のないやり方だったため、受付処理がきちんと回るのかという不安は正直ありました。ただ、実際に運用してみると、Webフォームに入力された内容が自動的にサスケWorksのアプリ内に整理されるため、ほとんど作業が発生しませんでした。

入力内容を転記したり整理したりする必要がなく、そのまま管理できる点は非常に楽だと感じました。想像していたよりもスムーズに運用できたという印象です。

Q.応募票(紙)とWebフォームを併用するハイブリッド受付は、事務局の業務にどのような変化をもたらしましたか?
2025年大会では、全国518校から応募があり、そのうち190校がWebフォームを利用して申し込みをしてくださいました。試行的な導入ではありましたが、想定以上にWebフォームを利用していただけたと感じています。

Webフォームからの応募については、受付後の処理がほとんど不要で、アプリ内での検索や絞り込みも簡単に行えるようになりました。紙で届いた応募についてもAI-OCRで読み取り、同じアプリ上で管理できるため、応募方法が違っても運用を分ける必要がなくなった点は大きな変化でした。

エントリー業務の効率化によって見えてきた変化

Q.サスケWorksを活用したエントリー業務を通じて、業務の進め方にはどのような変化がありましたか?
これまで手作業で行っていた応募票のExcel転記作業がなくなり、作業時間は大きく短縮されました。その分、他の業務に時間を充てることができるようになり、体力的にも精神的にも余裕をもってエントリー業務に取り組めています。

特に、エントリー締切直前の数日間は応募が一気に集中するため、これまでは「間に合うだろうか」という不安を常に抱えながら作業を進めていました。今回の運用では作業の見通しが立てやすくなり、落ち着いて業務に向き合えるようになった点も大きな変化だと感じています。限られた人数で業務を行う中で、サスケWorksは今ではなくてはならないツールになっています。

紙とデジタルの間で考える、写真甲子園らしい応募のかたち

Q.学校側からは、Webフォームによる応募についてどのような反応がありましたか?
これまでは、作品データをDVDなどの記録媒体に入れて郵送していただく必要がありましたが、Webフォームからの申し込みでは写真データをアップロードするだけで済みます。そのため、郵送の手間が省けて、申込自体が楽になったという声を聞いています。

Q.応募票(紙)とデジタル化のバランスについては、どのように考えていますか?
写真甲子園の応募用紙には、作品タイトルや作品に込めた思いが手書きで記されており、そうした「手書きのメッセージ」は従来通り大切にしたいと考えています。このように、すべてを一気にデジタル化すれば良い、という単純なものではないと思っています。

実際に運用してみて、紙とデジタルを併用しながら様子を見られる点は、事務局にとっても安心感がありました。応募される学校の状況や意見も踏まえながら、無理のない形で改善を重ねていきたいと考えています。

写真甲子園の運営を、次の世代へつなぐために

Q.来年度以降の写真甲子園の運営について、どのような展望をお持ちですか?
2025年大会では、応募情報の入力部分を中心に運営方法を見直しましたが、提出作品など、引き続き紙での対応も残っています。写真甲子園は、作品そのものだけでなく、応募用紙に書かれた言葉や思いも含めて評価される大会ですので、その特性は今後も大切にしていきたいと考えています。

一方で、全国規模の大会として毎年多くの学校に参加していただいている以上、事務局としては、応募校数の増加にも安定して対応できる体制を整えていく必要があります。今回の取り組みを通じて、業務の進め方を見直すことで、無理なく運営できる余地があることも実感しました。

来年度以降も、写真甲子園の特色を損なわないことを前提に、応募する学校と事務局の双方にとって負担の少ない運営方法を検討し続けます。大会を継続していくための基盤を整えながら、写真甲子園らしい形での運営を積み重ねていければと考えています。

<取材後記>
全国から多くの参加を集め、写真甲子園2025が盛り上がりのある大会となったことを、まずは何より嬉しく思っております。

今回の取材を通じて、写真甲子園におけるDX化は、長い歴史を持つ大会だからこそ、これまでの運営や価値観を大切にしながら、段階的に取り入れられてきた取り組みであると感じました。その姿勢は、2024年のAI-OCR活用、そして2025年のWebフォーム導入とハイブリッド受付の実現といった具体的な運用の変化からも伺えます。


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写真甲子園実行委員会 様 
ご協力ありがとうございました。

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