導入事例

写真甲子園実行委員会

AI‐OCR機能で募集用紙を自動でデータ化。作業時間と精神的負担を軽減させ円滑な大会運営に貢献。

業種 自治体・団体
URL https://syakou.jp/
利用目的 応募用紙のデータ化
利用アプリ AI‐OCR活用
利用プラン スタンダードプラン
≪写真甲子園について≫
1994年に始まった全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園」は2024年に第31回を迎えました。写真の町として知られる北海道東川町で、本戦大会が毎年7月下旬から8月上旬にかけて開催されます。大会は、写真を通じて高校生の創造性や感受性を育成し、学校生活の充実を図ることを目的としており、参加する生徒たちは、審査を通じて著名な写真家に自身の作品が評価される貴重な経験を得ることができます。2024年大会は歴代最多となる全国604校から応募があり、年々応募校数が増加しています。

≪写真甲子園2024×サスケWorks≫
大会の盛り上がりとともに負荷が大きくなってきたエントリー業務を、サスケWorksのAI-OCR機能を活用し応募用紙の内容をデータ化。エントリー業務の軽減と円滑な大会運営を目指した。

INTERVIEW

写真甲子園実行委員会 事務局/東川町 写真の町課 主事  田中 勇佑

写真甲子園2024を全体的に振り返って、感想をお聞かせください。

‐過去最多の604校からの応募があり、多くの方に参加いただき成功裏に終えられたと感じています。

今年は第30回大会まで審査委員長を務められた立木義浩さんが退任となり、新たに代表審査委員として野村恵子さんが就任されました。審査体制の変更が応募数にどれほどの影響を与えるのか、少し心配していた部分もありましたが結果的には過去最多の604校からの応募となりました
もう一つ、コロナ禍前の大会のスタイルに戻すという目標も掲げていました。大会期間中、本戦出場校が地元町民宅に1泊だけ宿泊するホームステイを再開し、参加した高校生たちにとって心に残る貴重な体験を提供できたのではないかと思っています。

写真甲子園の本戦大会の開催地である東川町では、写真甲子園を皮切りに「東川町国際写真フェスティバル(通称:東川町フォトフェスタ)」や「どんとこい祭り」といった一大イベントが開催されるため、「写真甲子園とともに東川の夏が始まる」という印象が強いです。今年も多くの方に参加いただき、成功裏に終えられたと感じています。

写真甲子園でサスケWorksを使ってみませんか?と、聞いたとき率直にどう思いましたか?

‐従来のやり方では限界があると課題感を持っていましたので、タイムリーな解決策だと感じました。

ありがたいことに年々応募が増え、2022年には533校、そして昨年の2023年には当時で最多となる584校からの応募がありました。これ以上件数が増えたら現況の事務体制では対応しきれなくなるのではないか…と不安に感じていましたのでサスケWorksの提案は本当に助かりました。

実際のところ、従来のやり方では限界があると感じ、どうにかして業務を効率化できないかいろいろな方面に相談をしていたところでもありました。そんなときにサスケWorksの導入が提案され、まさにタイムリーな解決策だと感じました。

実際サスケWorksを導入してみて、昨年と業務の流れや効率はどのように変わりましたか?

‐作業時間もさることながら、精神的負担が大きく減りました。

これまでは、応募用紙のデータ化に1日で約100件の処理が限界でした。Excelに黙々とデータを入力し、確認作業を行うという繰り返しの作業で、時間も労力もかかっていました。
締切直前には1日に150件の応募用紙が届くような状況ですので、時間的にも体力的にも精神的にも大きなプレッシャーでデータ化の範囲も必要最低限となっていました。

今回、サスケWorksを導入したことで、100件の応募用紙の確認作業が4〜5時間程度に短縮されました。
応募用紙をスキャンしAI-OCRが文字を読み取りデータ化までしてくれますので、そのデータをチェックする作業です。1時間で20件以上のチェック作業ができました。
データ入力が不要になったことが個人的には非常に楽でした。単純作業に追われることがなくなり、他のスタッフが担当する応募作品の確認業務を手伝うことができました。

エントリー業務は、特に締め切り直前の3日間に大量の応募が集中し、さらに初戦審査会までも日数が限られているため精神的なプレッシャーも大変大きいのですが、今回のやり方なら今後、応募校が増えてもトラブルなく対応ができそうという感覚が持てました。

今回の取り組みを俯瞰してみて、IT化に繋がりましたか?

‐はい。また、今回の取り組みを通じて、更なる業務効率化への意識が芽生えました。

はい、間違いなくIT化に繋がりました。
今回のAI-OCR導入は、これまで手作業で行っていた応募データの入力や確認作業が効率化され、業務全体のスピードアップが向上しました。
また、AI-OCRを活用したことで、他の業務でも効率化できる部分があるのではないかと考えるきっかけにもなりました。
今回の取り組みは、IT化への第一歩として非常に有意義なものだったと思います。この成功を踏まえて、来年以降は他の業務も見直しながら、より一層IT化と効率化を進めていきたいと考えています。

来年(2025年)は、どのような応募体制をお考えですか?

‐来年は一歩進めて、応募者が「WEBフォーム」か「紙の応募用紙」を選べるハイブリッド形式を導入することを検討しています。

今年は応募側に影響が出ないように、これまで通り紙での応募を受け付け、事務局側のみでAI-OCRを活用して応募用紙のデジタル化を進めました。
来年はさらに一歩進めて、応募者が「WEBフォーム」か「紙の応募用紙」を選べるハイブリッド形式を導入することを検討しています。

ただ、現在の段階では、多くの関係者の意見を参考にしながら慎重に検討しています。
特に、写真甲子園の応募用紙には、手書きでタイトルや作品に込められた思いが記されており、それらが持つ「手書きならではの温かみ」をどう取り扱うかが課題です。デジタル化が進む一方で、応募者の気持ちやメッセージ性を尊重する方法も模索しています。

技術導入にはまだいくつかの課題が残っていますが、今後はさらに試行錯誤しながら、写真甲子園の運営を効率化しつつ、応募者の思いを大切にする新しい体制を作り上げたいと考えています。

『地方自治体×ノーコード』の可能性はどうお考えですか?

‐ノーコードの技術は、地方自治体にとって大きな可能性を秘めていると思います。

業務の効率化や迅速な対応が求められる現代において、ノーコードツールの導入によって、専門的な知識を持たなくても自治体の職員が自らアプリやシステムを構築できるという利点は非常に大きいです。

ただし、セキュリティ面での懸念もあります。
担当者が積極的に導入したいと考えていても、セキュリティ担当者が慎重な判断を下す場合もあります。ですが、最近ではとある自治体が積極的にノーコードツールを活用している事例を見聞きし、自治体でも取り入れられる可能性があることを実感しています。

先日、舩越社長が東川町長と副町長を訪問していただいた際にも、ノーコードツールを活用したDX推進について話がありました。町長・副町長も、地域のデジタル化に非常に関心を持っており、今後の取り組みに期待をしています。東川町でも、今後はノーコードを活用した効率的な業務運営を進めることができる場面が増えていくのではないかと期待を寄せています。

写真甲子園2024×サスケWorksの取り組み

写真甲子園2024の応募用紙をサスケWorksのAI-OCRにて読み込み、文字を自動でデータ化。
応募数が年々増加する大会のエントリー業務の負担を軽減し、円滑な大会運営に貢献した。

第2回ノーコード大賞特別賞を受賞
大会のエントリー方法を大きく変更すると応募する高校側にもインパクトが生じることを考慮し、受付方法は変えず、課題となっていた一部の業務からデジタル化を図る取り組みが評価された。
https://ncpa.info/nocode-award-2nd-result/

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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000048404.html

写真甲子園実行委員会 様 
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